◇「星結びの章」
時は現代──
人の『運命の流れ』を目で見て読み取ることが出来るという、『星見』としての才能を唯一受け継いだ星宮三光。
「どんなに助言しようとも、『運命』は決して変わらない」
そんな現実に辟易し、淡々と日々を過ごしていた彼は、ある春の豪雨の夜に、大怪我を負った天川未波と名乗る男と出逢う。
◇「星解きの章」
時は平安──
陰陽寮でも抜きん出た『星見』としての才能がある上に、異質な見た目をしていた陰陽師・星宮光明は何処へ行っても変わり者扱いされていた。
そんな彼は、ある春の日──いつも通り桜の木の下で職務をこなしていたところ、汐と名乗る不思議な青年と出逢うのだった。