舞台は現代日本。
探偵事務所所長の化野カイとその助手・碓氷椎名は、今日も今日とてペット探しや浮気調査といった依頼をこなしていた。
小さな事務所に舞い込んでくる依頼と言ったら、その殆どがカイの妹・灰音が持ち込んだものばかりだった。
そんなある日、灰音は同級生に「ある島で遺産相続に関する話し合いが行われるため、どうか同伴してほしい」と懇願される。
灰音は兄たちに相談し、化野探偵事務所総員でその島へ同行することを決めた。
しかし、目的地であるその絶海の孤島では、ある殺人鬼が次なる獲物を待ち────その牙を研いでいた。
────この殺人事件をきっかけに、化野探偵事務所の運命の歯車が回り出すのだった。